いよいよ釜山入港
前の日の終日航海日を経て、いよいよ釜山へ上陸の日です。釜山は私にとって懐かしい場所でもあります。
私たちは、20年以上も前に、夫が蔚山大学校(ウルサンテイハッキョ)に滞在していたため、1年弱蔚山に住みました。私自身は半年後に日本で常勤の仕事をすることになり、途中で帰国しましたが、蔚山に住んでいた頃は、よく高速バスで釜山に遊びに行きました。大きいロッテ百貨店があり、買い物をしたり、観光をしたりしていました。その後、さらに夫は釜山大学校にも滞在したこともあり、馴染みの深い場所です。その当時の私の印象では、ソウルに比べると、庶民的な感覚のある場所でした。日本の東京と大阪に例える人もいます。
このクルーズ船に乗るときに、神戸で出国審査を受けましたが、今度は釜山で入国審査を受けます。パスポートを見ると、最後のスタンプが2019年の中国でした。今思えば、最後の海外出張でした。その後のコロナ禍で、退職するまで全く海外に行くことができなくなり、退職後も海外に出かけませんでしたので、5年ぶりの海外です。
釜山には朝早く入港しました。釜山大橋をくぐって、釜山港に入ります。釜山港というと、「🎶トラワヨプサンハンヘ」の歌詞が浮かびますが、今の釜山港は、超高層ビルがぎっしり林立する極めて現代的な風景です。
海東龍宮寺へ
船から降りて、一度も行ったことのない、海東龍宮寺というお寺の観光に参加しました。海辺の岩場に立つお寺です。普通お寺というと、山を背にしていることが多い印象ですが、このお寺は、石段を降りていくと、急に視界が開け、海の景色が広がります。また湾のようになっている向こう側から、そのお寺の全貌が見えるのも珍しかったです。日本と同じように、ここでもお隣の国や東南アジアからの旅行客が多く見られました。
次の行き先はロッテ免税店
お寺の後は、ロッテ免税店に行くコースでした。特に欲しいものがあるわけではなかったのですが、昔よく行った場所だったので、今どんな風か見たいと思って、このコースを選びました。
ロッテデパートの上の方のフロアにあるのは変わっていませんが、閑散としていました。私たちのグループ以外の人はほとんど誰もいませんでした。そして、以前は、こまごましたお土産品や密封されたキムチにカルビ、お菓子類、それにたくさんの化粧品やブランド品が所狭しと並んでいました。今はすっきりキレイに配置されていましたが、食品や雑貨類はあまりなく、化粧品とブランド店だけです。店員さんは皆暇そうにしていました。私はもうブランド品もいらないし欲しくもなく、在庫がなくなったク○ニー○ののマスカラだけ買いました。3本セットで、日本で買う1本より安く買えたのはよかったです。若い店員さんが日本語で対応してくれました。
このツアーのガイドさんのお話では、丸3年、全く仕事がなく、辛かったそうです。免税店も一時期はほぼ閉鎖状態だったのだろうなと思いました。
釜山駅と釜山港国際ターミナル
一度船に戻ってから、歩いて、釜山駅の方に向かいました。再開発で、ものすごく近代的になっていました。釜山駅の広場には大きいクリスマスツリーが飾られ、釜山港ターミナルとは、動く歩道でそのまま行けるようになっていました。
以前は、ちょっと泥臭いイメージのある街でしたが、今はタワーマンションが立ち並ぶ超近代的な街になっていました。以前教えていた韓国人の留学生が、「今、韓国は眩しい国になりました」と表現したことを思い出しました。まさにそんな感じがしました。
私たちが乗った船は、釜山港ターミナルの横にあるだだっ広い駐車場に横付けされました。釜山港ターミナルには、大阪と釜山を結ぶパンスタークルーズの船が停まっていました。釜山港に降りて、初めて自分が乗った船の全容を見ることができました。
午前中のツアーには昼食がついておらず、船に戻ったら、もう普通のレストランは閉まっていたので、釜山駅近くの夫が昔よく行ったお店に行こうかという話をしましたが、街が変わりすぎていたことや、風がとても強く歩くのも大変だったので、早めに船に戻りました。私は韓国の宮廷料理やパジョン(お好み焼きのようなもの)などが好きで、何か食べられたらいいなと思ったのですが、それは叶いませんでした。ちょっと残念でした。
明日は、次の寄港地、松山です。