散歩するように生きる

リタイア後の日々の暮らしと趣味と日本語教育のこと

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安心安全な研究会

 この間、何十年前の同期生たちと研究会を開いた。私はもうリタイアしたので、今更研究でもないかと思いつつ、まだ少し研究や教育の仕事を残して、ほそぼそと活動している。研究会では、お約束の懇親会と観光付きだが、研究会自体も思いがけず、意外に楽しかった。

何故かなと思ったが、やはり現役時代の研究は結構生々しく、私のテーマのようなそんなに注目されるほどでもないようなものでも、助成金に採択されるとか、学会誌に投稿するとか、競争的な要素がつきもので、素直な気持ちになれないことも多かった。今回のような何十年前の同期生だと、基本的な知識の基盤が共通だけど、仕事仲間とはまた違うので、互いの研究の報告について、割に自由な気持ちでコメントし合えて、本当の意見交換ができた気がした。それで関係が悪くなったりもせず、昔もこんなこと言ってたねとか、昔話も交えながらの話し合いを心から楽しめた。この世の中、結構、安心安全な場って少ないなと感じた経験だったし、だからこそ、大事だなと思ったことであった。

街中を観光してて見つけた看板。最近は、誰かに何かを「やる」って言わなくなってきたけれど、看板もついに「餌をあげないで」になっていた。そうなると、「餌」はどうなんかなとも思う。ペットを家族のように思っている人が最近は多いけれど、「餌」じゃなくて、「ご飯をあげる」って言うだろうなと。

お堀端の看板