散歩するように生きる

リタイア後の日々の暮らしと趣味と日本語教育のこと

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外国の子どもの移動と学習

 まだ梅雨明けもしていないはずなのに、連日の猛暑。夏が乗り切れるのかと、少し不安になります。お向かいから数年前にいただいた朝顔。今年もタネから育て、涼しげな花が咲きます。和顔の朝顔です。

 

 

外国につながる子どもたち

 「外国につながる子ども」という言葉、少し聞き慣れないかもしれません。外国人の子どもたちは、実は背景は様々で、日本国籍のこともありますし、国際結婚家庭でさらに両親の出身国とは異なる第三国に住んでいる場合などもあるため、このような呼び方をしています。

 

外国につながる子どもに移動が多い

 ちょうど今の時期、日本は学期末、他の国は学年末の後の夏休みということが多いです。先日の土曜日、週に一度の外国の子どもたちへの学習支援活動をしてきました。対面やオンラインでいろいろな子どもと会い、話もたくさんしました。その中で、最近、夏休みにアメリカに引っ越すことになりましたなど、移動の話を何人かから聞きました。外国につながる子どもたちに移動が多いのは、この活動の関係者では有名な話です。様々な事情で来日する子どもが多く、戦争や内戦、迫害からやっとの思いで逃れてきたなど、深刻なケースも少なくありません。しかし大人は移動後に今より生活が良くなる可能性があり、家族の命を守ることが最優先ではありますが、子どもにとって、せっかく日本での学習が根付き始めた時期にまた移動するというのは、いいことがあまりないと言っても過言ではありません。この子達が新しい国で新しい言語で学習を一からスタートして、いつになったら年齢相当の知識に追いつくだろうと思うと、気が遠くなりますし、指導や支援をしてきた人たちもがっかりしてしまいます。

 

外国につながる子どもと学習に必要な言語の習得

 子どもは日常会話は生活の中で聞き覚えれば、すぐに上達します。子どもは言葉の習得が早いとよく聞きますが、それはこの日常会話のことを指します。しかし、すぐに学校での学習を日本語で進められるようになるかは、全く別の問題です。私が運営しているボランティア団体でも、日常会話は大人顔負けの流暢な話し方ができるけれど、学校の勉強には身が入らないケースをたくさん見ました。それは勉強嫌いで怠け者なのではなく、学習に必要な言葉と日常会話とは別のものだからで、子どもが自分の力だけでは習得できないからなのです。ですから、その子どもの認知的な発達を大事にし、途中で途切れないようにすることが何より必要なのではないかと思います。

 

子どもの学習環境が途切れませんように

 家族の経済的社会的安定が、子どもの学習環境の安定につながることは確かですが、それでも、その時期が今なのか、周りの大人が少しでも考えてくれたら。。と思うこともあります。自由な移動ができることは素晴らしいことですが、一方で、無理な移動をしなくても、皆が落ち着いて幸せに暮らせる世界になったらと、心から願う日々です。

 

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