散歩するように生きる

リタイア後の日々の暮らしと趣味と日本語教育のこと

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ホックニー展を見る

東京都現代美術館

 退職後の楽しみは、やはり平日にあちこち行けること。ということで、今度は、東京都現代美術館MOTで開催しているデーヴィッド・ホックニー展を見に行きました。夏に見たマティスと共に、好きな画家です。今回は、名古屋での研究会に参加し、その足で東京に向かいました。木場にある美術館は、清澄白河も近く、下町の風情がある場所です。

  

デーヴィッド・ホックニー

 ホックニーは、ロサンゼルスで描かれた青空に芝生の庭にスプリンクラーで水が撒かれている絵が印象的で、てっきりアメリカの画家だと思い込んでいました。しかし実は、イギリス出身で王立美術学校で美術を学んだ画家です。卒業後、ロサンゼルスに移住し、イギリスのヨークシャーに住んだり、現在は、フランスのノルマンディーを拠点としているそうです。  

  

 開館の10時に美術館に着くと、もう長蛇の列が出てきました。平日なので、やはりシニアのご夫婦みたいな方が多かったです。待つ間にも、「(額に入った)花を見る」の絵が目を楽しませてくれます。コロナ禍で延期された展覧会ですが、そのために初公開となった絵もたくさんあったそうです。

 「春の到来」はその色彩と大きさに圧倒されるような感覚を持ちます。マティス展と同様、スマホで写真を撮ってもいい部屋がありました。

iPadに描いた絵

 今回の展覧会では、iPadに描いた絵が多く展示されていました。最初はiPhoneに描いていたそうですが、その後iPadが出てきて、大きい画面で描くことができるようになったのだそうです。

 ホックニーと比べるような話ではありませんが、実は私もiPadで下手な絵を描くのが大好きです。筆致も出せるし、色も混ぜることができるし、自由に描くことができるのが楽しく感じます。ホックニーは、現在、86歳とのことですが、iPadや動画での発信など、新しい技術をどんどん取り入れていく姿を尊敬します。もう15年以上も前のことですが、私の父も絵を描くのが好きで、晩年はパソコンでマウスを使ってお絵描きを楽しんでいました。その話を何かの集まりの雑談でちょっとしたところ、芸術に詳しい方に、「あ、パソコンはダメ。きちんと絵の具で描かなきゃダメ」と即座に言われたことを思い出しました。その時は、こういう方が言うのならそうなのかなと思いましたが、自由に表現できたら別に新しい技術を使ったっていいんだと思いました。

 「ノルマンディーの12ヶ月」は歩きながら楽しめます。明るいばかりではない、雨の日も描かれています。

  

グッズのお買い物

 お約束のグッズのお買い物も楽しみました。今回はTシャツは買いませんでしたが、水仙のポーチが素敵です。

 

 今回も充実の旅となりました。

 

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