散歩するように生きる

リタイア後の日々の暮らしと趣味と日本語教育のこと

※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

社会学の授業で学んだ「岸辺のアルバム」

クリスマスツリーも準備完了

 12月に入りました。残暑に喘ぎ、秋が短く、もう12月になってしまいました。本当にはやいです。クリスマスツリーを出し、一応準備完了というところです。我が家は子どもも孫もいないので、特にパーティーをするわけではありませんが、やはりクリスマスはクリスマスということで、ツリーを毎年出します。

 

 不揃いな飾りですが、海外旅行のお土産にいただいたものや、あちこち出かけた先で買ったものが多いです。一番古いのは、50年以上前に亡父がドイツ出張から買ってきたお土産です。これだけが残りました。昔は母が庭からもみの木を掘り出して飾ってくれました。

岸辺のアルバム

 脚本家の山田太一さんが亡くなりました。山田太一さんというと、やはり「岸辺のアルバム」が思い出されます。最近も、CSテレビで見る機会がありました。実際に多摩川が決壊し家が流されている映像をニュースで見ましたが、その映像がドラマの冒頭にも象徴的に使われています。

社会現象を鋭く切り取るドラマ

 私は大学の時の基礎科目に社会学が含まれていたこともあり、当時、新進気鋭の若い先生たちに何科目か社会学関連の授業を教わりました。その中で、シカゴ大学の留学から帰ったばかりの若いK先生が、映画や小説などを題材に社会学の話題を授業してくださったのですが、その中にこの「岸辺のアルバム」も含まれていました。日本の家族観がどのようなものか、それが崩れる時にどのような現象が起こるのか、そして新しく生まれた価値観はどのようなものか、それを見事に描いたのがこのドラマでした。

 それ以来、社会現象に敏感になってきたと思います。きっかけを与えてくれたK先生は、体調を崩しその後あまり活動をされていないのが残念です。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加