散歩するように生きる

リタイア後の日々の暮らしと趣味と日本語教育のこと

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能登半島地震から2週間が経って、できることとは

支援がなかなか進んでいない

 能登半島地震から2週間が経ちましたが、なかなか支援が進んでいないと報道がされています。能登半島はまさに半島で、道路も少なく、ライフラインの復旧も遅れているようです。状況が明らかになるにつれて、ちょうど新年の帰省時だったために、家族全員が祖父母宅に集まり潰れた家の下敷きになったなど、悲惨な話を聞くにつけ、心が晴れません。まだ現地にボランティアが誰でも近づける状況ではなく、私を含め周囲の人々も何か手伝えないかと思いながらも、なすすべもなく過ごしている感じです。

 能登半島は、観光もですが、水産物に果物、輪島塗などの工芸も有名です。全てが大きい打撃を受けてしまいました。写真は私が以前、勤務先から長年勤務したということでご褒美にいただいた輪島塗のお盆です。甘エビに地酒(Ten mousseux 天狗舞発泡酒)と、写真を眺めていると、つくづくこの土地のものに囲まれて暮らしていたことに気づきます。

少しだけ希望も見えた

 少し明るい希望に感じたのは、数日前の大学入学共通テストで、能登の高校生たちの多くが頑張って受験することができたことです。私たちがサポートしている外国の生徒1人も受験し、この非常事態の中、結構いい点数を取りました。この後、追試験を受ける生徒もいますし、大学の個別入試も始まりますが、決してあきらめないでほしいと、心から思います。

能登ワインの思い出と地震

 能登は日本酒というイメージがあり有名な酒蔵もたくさんありますが、能登ワインというワイナリーもあります。私たちはワインが好きということもあり、一昨年の秋に訪ねました。丘の上にワイナリーがあり、その下には広々とした葡萄畑が広がっています。

 ワインの中で私が好きなのは、重めでまろやかな赤ワインです。下の写真は、どちらも能登ワインの「クオネスヤマソービニオン」という名前のワインです。右の写真は、2020年に上司の先生が退職される時に記念に下さったもので、左は昨年の夫の誕生日です。能登ワインを訪ねた際に買ってきた物です。濃厚な中に甘さがあり、肉料理によく合います。美味しいワインでした。

できることは何なのか

 あまりにひどい状況が続き、行政の支援もなかなか行き届いていないと批判も多く出始めている中、募金にしても物資の寄付にしても、一体何ができるのか、私たちも何から手をつけていいのかわからないという感じです。

 TVの報道で、被災した方々が言っていたことが印象的です。大きい災害が起こるとどうしても自粛しようとなりがちですが、できることは自粛しないでと訴えていました。能登のもので買えるものは買って支えようという考え方です。

 能登ワインさんも、かなり大きい被害を受けたようですが、ワイナリーのスタッフの方々も無事だそうです。オンラインショップも継続しているようです。ぜひこの機会にのぞいてみてください。

notowine.com

 まずは好きなものを通して支える、それを続ける、ということが大事なのかなと感じています。

 この冬は暖冬で暖かかったのが幸いでしたが、さすがに一番寒い時期だけあって、雪が降り始めました。県は、まずは輪島などから、被害の少ない金沢市の避難所に被災者の方々を移して休養してもらおうと考えているようですが、なかなか土地を離れる決断は難しいことがあるようです。一刻も早く、穏やかな暮らしが戻りますように、祈るばかりです。

 

 

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