昨年夏頃から取り組んできたボランティア団体を法人化する作業。まだまだ必要な作業が続きます。その一つは団体のWEBサイトの開設です。新しい法人は余分なお金は全くなく、オフィスを持たないので、やはりWEBサイトは必須のツールです。退職して時間はあるので、コツコツと自分で作ることにしました。
- サイト作りや管理の経験
- どのサービスを使うか WordPressか Wix か Jimdo か
- 思わぬところに難題が:SEO対策
- WixサイトをGoogle Search Consoleに接続する
- ココナラを頼ったものの、その結果は
- はてなブログのGoogle AdSense申請のことを思い出す
- WixサイトをGoogle Search Consoleで認証するには
- 法人手作りで思うこと
サイト作りや管理の経験
私はWEBサイトの管理や自分のサイトを作るというようなことは、大学でのゼミの運営や学会の仕事の一つとして、結構昔からしていました。思い起こせば、25年前ぐらいから経験してきたように思います。全く何の基礎もないところから、ちょっとした初心者のための講座に出たりして、HTMLのタグぐらいは書けるようになりました。
業者さんにサイトの構築を依頼すると、30万円とか40万円の請求書がすぐに来てしまいます。大学で所属していた学部のサイトを発注したことが何度かあり、その時は多額の経費でも私個人が支払うわけではないので平気でしたが、今回の貧乏法人ではとてもとても払える金額ではありません。そのため、自分で作ることにしたのですが、在職中の経験が役立ちました。
どのサービスを使うか WordPressか Wix か Jimdo か
実際にサイトを手作りしようと思うと、どのサービスを選ぶかが大事になってきます。お金がないなら、無料サービスを使うしかありません。比較サイトなどもたくさん記事があって、参考になります。実は私はどれも使ったことがあります。直感的に比べると、こんな感じになります。
- WordPress::使用は無料だけど、サーバーの契約が必要。業者さんに作ってもらったサイトを部分的に修正する際に、WordPressのダッシュボードに入って操作した経験があるが、操作がやや難しい印象。
- Wix:完全に無料で開設が可能。構成やフォントなどの選択肢が多く、おしゃれな仕上がりになる。操作は通常の作成なら難しくないものの、少し設定などを変えようとすると難しい。ページは何ページでも追加可能。
- Jimdo:完全に無料で開設が可能。操作もシンプル。デザインはそこまでオシャレにならないかも。無料で作れるページは5ページまで。
結局迷った末、今回はWixにすることにしました。決め手は、無料で作れるページ数です。これまでJimdoで作ったサイトで、ページ数が足りなくなってしまったことがありました。その経験もあり、デザインとページ数の有利さでWixにすることにしました。
思わぬところに難題が:SEO対策
新しい法人のサイトは、暇なときに少しずつ作っていき、順調に進みました。問い合わせや入会申し込みのフォームなどもきれいに作れ、メールとの連携もうまくいきます。設定も試行錯誤しながら作業すれば、それほど難しいことはありません。
ところが思わぬところで大きい問題が起きていることがわかりました。それはSEO(検索エンジン最適化)対策でした。自分でサイトを表示させている時には気づかなかったのですが、そのサイトを検索してみると、全く表示されないことに気づきました。yahooでもGoogleでも全くダメで、ようやくBingだけ大丈夫ということがわかりました。yahooはGoogleの結果を使っているので、要はGoogleで検索ができていないということになります。新しく事業を始める法人のサイトが検索されないとなると一大事です。わからないながらも、対策を始めましたが、何をどうすればいいのかわからず、当惑しながら作業を進めました。
WixサイトをGoogle Search Consoleに接続する
作ったサイトが検索されない時の対処方法は、調べると色々出てきましたが、サイトを作っただけで公開していないとか、サイトの検索許可ボタンを押していないなど、普通の対処法をしていないことはさすがにありません。またサイトのダッシュボードには、SEO対策用のリストとそれに対する対応の設定もきちんと付いています。が、肝心な部分、例えば自動でGoogle Search Consoleに接続するなどは、有料版じゃないと使えないことがわかりました。無料版ではできないのか、色々試行錯誤したもののうまくいきません。
ココナラを頼ったものの、その結果は
そこでココナラ(スキルマーケット)を頼ってみることにしました。
比較的安価な料金で仕事をしてくれる人を紹介するサイトです。これまでも、サイトで使うイラストやロゴを作ってもらったりしたことがあります。ここで見てみると、「Wixで作ったサイトのトラブルを解決します:3,000円」などのように出てきます。早速一人の業者さんに状況を説明して見積もりを作ってもらったら、11,000円でした。もともとお金がないから自分で作り始めたサイト作りなので、ここで11,000を支払うのは残念すぎます。諦めて自分で頑張ってみることにしました。
はてなブログのGoogle AdSense申請のことを思い出す
話は変わりますが、このはてなブログを始めたときに、ブログの収益化とかGoogle AdSenseに合格することが大事だという記事をたくさん見ました。私はかなり昔に少しだけブログを書いていましたが、それ以降はfacebookで時々記事を出す程度だったので、ブログがそのような形で使われることを初めて知りました。じゃ、自分も試しにしてみようと思い、Google AdSenseに見よう見まねで申請を出しました。1回目はもちろん不合格でしたが、少しだけ整えてまた出した2回目は合格しました。なお、合格したと言っても、その後、私のはてなブログを見てくださってはてなスターを送ってくださる方も少しいて感謝しかありませんが、他には読者数もランキング入りも滅多になく、変化も収益も何もありません(笑)。ただ、その時のプロセスが、今回のサイトのGoogle登録と似ていることにようやく気づき、それを思い出しながら、作業を進めることにしました。
WixサイトをGoogle Search Consoleで認証するには
ポイントは、WixサイトをGoogle Google Search Consoleに接続することでした。ここで所有権の確認をし、Wixサイトの側にメタタグを貼り付けるところがなかなか難しかったです。まず、Google Google Search Consoleのページに行き、左側に出てくるドロップダウンウィンドウで、新しいサイトのプロパティを追加するボタンをクリックし、URLプレフィックスにWixサイトのURLを入力します。次に出てくるウィンドウのHTMLタグを開いて、メタタグを取得します。
私がわからなくて苦労したのは、コピーしたメタタグをWixサイトのどこに貼るかということでした。このプロセスを図解してくれているサイトをようやく見つけ、それを参考に、ようやく自分で作業ができるようになりました。
Wixサイトのダッシュボードに入り、「ホーム」の設定ボタンを開き、SEOベーシック→SEO詳細設定を開くと、「追加のタグ」が出てきます。ここを開いて、先ほどGoogle Search Consoleで得られたメタタグを貼ります。貼って保存した上で、Google Search Consoleの側の「Velify」ボタンをクリックします。
実はこの作業も、いつも使っているGoogle Chrome上ではなぜかうまくいかず、Safariに変えたところようやく成功しました。ここまできた時には、ホッとしました。
このあとは、「REQUEST INDEXING」をクリックして、検索ロボットが巡回してくれるのを待ちます。
次の朝、検索画面の1番上に表示されたのを見て、心からホッとしました。まさに私としては、「苦闘」という感じでした。この苦闘は、おそらく有料プランであればしなくてもいい苦労だったと思いますし、業者さんに依頼すれば、検索されないという事態が起こることなどなかったと思います。
法人手作りで思うこと
今回は、法人立ち上げも、サイト開設も、ほとんど手作りで行ってきました。わからないことばかりの連続でした。だからこそ専門家が必要なのですが、お金がなければ自分でするしかありません。ただ、私には退職後で時間がたっぷりありました。そこは強みだったと思います。
新法人の活動はまさにこれからです。3月には設立記念イベントを予定しています。今度はその準備です。講演会の準備などは、今までにも数えきれないくらいしてきたことなので、比較的慣れていると思います。しかし今度のイベントは対面とオンラインのハイブリッドを予定しています。本格的にハイブリッドの講演会を開くのは初めてです。新しい時代の講演会の開催の仕方なのだろうと思います。準備を万全に整えて臨みたいと思います。