散歩するように生きる

リタイア後の日々の暮らしと趣味と日本語教育のこと

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地元での大切な絆を保ちながら 高齢の母の暮らしを支える

母の高齢者マンション

 母はもうじき93歳になりますが、今は高齢者マンションで一人暮らしをしています。2011年の東日本大震災の後、療養中だった父が亡くなり、3回忌までに遺品整理や家を売り、車も処分して、母の大学時代の同級生がすでに入っていたシニアマンションに誘われて入りました。バリアフリー仕様で市の家賃援助も受けられ、1階には生活支援員やヘルパーさんが平日は常駐してくれていて、見守りもある、ありがたいマンションです。1LDKですが、車椅子での生活も想定してあるようで、広々とした作りです。

 母は、東京から戦争の疎開でこの土地に来ましたが、もともとこのマンションのある一帯は母の実家に縁ある場所だったようで、昔に住んでいたところに戻ってきたと喜んでいました。実は住むには、店もあまりなく、それほど便利ではありませんが、街にも近く、母は気に入って住んでいます。

母の元へ

 母は昔大病をしたこともありましたが、今は特には大きい病気もなく過ごすことができています。ただ、コロナ禍あたりから、記憶に問題が出るようになってきました。予約が覚えられないとか、正確な記憶ができないなどです。まだ身の回りのことは自分ででき、料理や外出もできるので、強い認知症の症状とまではいきませんが、生活時間が不規則になったり、理解が遅くなったりと、少し心配が増えてきました。

 そこで、最近では弟と私が毎月交代で母の元を訪れ、一緒に銀行に行って記帳したり現金を下ろしたりすることや、買い物の手伝いをすることにしました。2人とも新幹線で出かける距離です。特に私は遠方なので、行きは新幹線、帰りは夜行バスという行程にしました。お金の節約と、時間がその方が効率がいいためです。

母のキッチンで料理を作る

 以前は母のもとを訪れたときは、外食をするのが楽しみでした。最近は、母を夜に連れ出すのがたいへんになってきたので、食材を買って、母のマンションで料理を作って、一緒に食べています。

 今回の1日目は、チキンとスズキの切り身、そして地元の野菜だという「雪菜の花」などを買って、チキンローストと白身魚のブイヤベース風を作りました。

雪菜の花は、私の住む地では見たことがない野菜でした。料理をしながら、母の冷蔵庫の古くなったものをさりげなく捨てたり、掃除したりもします。   

 2日目は、母の冷凍庫に入っていたサケのフライをレンチンして、エスカベッシュ風にしました。昨日のローストチキンの残りは、白髪ネギに熱い胡麻油をかけて仕立て直しです。

 母も喜んで食べてくれたので、よかったです。

介護旅行?

 これを介護旅行と言えるのかはわかりません。普通の介護はもっともっとたいへんなのかなと思います。プレ介護という感じでしょうか。母は要支援2の状態ですが、訪問看護師さんやヘルパーさんのサポートを受け、マンションの生活支援員の方も何かと見に来てくださり、周囲の方々に助けられての暮らしです。私が住む場所に連れてきた方がいいのかなとも思いましたが、現在、母のことをよく理解してくれる方々との関係をまた一から作りあげるのは難しいかなと思います。

 弟とも相談し、もう少し母が今の快適な暮らしを続けられる期間を少しでも長くすることに、しばらくは注力しようかなと思います。移動が多いと、タティングレースも捗ります。さすがに夜行バスではできないですけれど。。。

 

 

 

 

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